絵本作家・イラストレーターさんの海外進出をサポート

日本からも参加できる海外絵本コンペの結果が発表されました!!

絵本コロンブスの「海外絵本コンペ出品サポート」

絵本コロンブスでは絵本作品の英訳だけではなく、英訳させて頂きました作品がより多くの人の目に触れられるサービスを目指しております。

今回はその一環として、海外の絵本コンペに作品を出品するサポートを行わせて頂きました。

ご参加頂きました絵本作家の皆さま素敵な作品を英訳させて頂く機会を頂きました事、誠にありがとうございました!

今回出品をサポートさせて頂きました海外コンペは、アメリカの絵本大賞「Moonbeam Children’s Book Awards」と、イギリスの文学賞「Rubery Book Awards」の二つです。

両コンペの本年度と過去の受賞作品を纏めさせて頂きました。
海外のコンペの潮流を参考に頂けましたらと思います。

英国文学賞 Rubery Book Awards
カテゴリー別の受賞作品が発表されました

英国文学賞 Rubery Book Awards のカテゴリー別の受賞作品が発表されました。

今回の絵本部門大賞はオーストラリア出身絵本作家の Ellie Royceさん作、アメリカのクリーブランドを拠点に活動するイラストレーター Hannah Chambersさん絵の作品 “Auntie Uncle: Drag Queen Hero.”が選ばれました。

作品はドラッグクイーン(男性が派手な女装を行う文化)を題材にした作品でして、語り手が甥っ子目線で、自分の叔父と叔母が同一人物である事を誇りに思いながら紹介するという作風です。

作品名の Auntie Uncleというのは日本語でいうと「おじさんおばさん」というようなニュアンスが近いかもしれません。

叔父は会計士で宿題を手伝ってくれる!
叔母はダンスと歌が大好きでとても楽しい!

甥っ子目線で社会的には少数派とされるドラッグクイーンである「おじさんおばさん」を楽しく紹介する内容です。

今年度の絵本部門は過去数年の受賞作より比較的社会的題材の作風という印象を受けました。

一つのコンペの結果のみで業界のトレンドを図る事はできませんが、教育とも密接に関係する絵本は世の中の常識の変化にとても敏感だという事を再確認させてくれているとも言えるかもしれません。
簡単に過去の受賞作を下に纏めさせて頂きます。

英国文学賞 Rubery Book Awards
過去の受賞作のご紹介

2021

Auntie Uncle: Drag Queen Hero”

Ellie Royce 作
Hannah Chambers イラスト


2020

“A Home for Luna”

Stef Gemmil 作
Mel Armstrong イラスト

メインキャラクター猫の”ルナ”が無人島に漂流し、
不安の中でも新しい動物の友達に助けられながら
新しい”我が家”を見つけていくストーリー


2019

“Piccadilly and the Jolly Raindrops”

Lisa Anne Novelline 作
Nicola Hwang イラスト

主人公の女の子は雨の中浮かない気持ちでした。
しかし、雨を違う角度で考えてみようと決めた時、
空から降りしきる雨が奏でる楽しい音楽、
雨の中活き活きとする植物や昆虫達との楽しい一日となるのでした。


2018

The Bobbling and the Flood

Inger Brown 作 イラスト

大雨の中、主人公のプードルのおうちは
雨で水浸しになってしまいました。
ふと外を見るとガーデンまで水であふれています。
なんとかしなくっちゃ!
プードルは傘をさして外に出かけます。
彼は水を流せる排水穴を探しに出たのです。

アメリカの絵本大賞
Moonbeam Children’s Book Awards

アメリカのMoonbeam Children’s Book Awards では、Junia Wondersさん作、イタリアで活動するイラストレーター Daniela Volpariさん絵の作品 “I Love You Through Winter, Spring, Summer, and Fall.”が選ばれました。

作品は、本作のテーマである親から子に対する無条件の愛が、季節ごと異なる場所で動物の家族のイラストと共に描かれています。
作品がYoutubeにアップされておりますので是非ご覧くださいませ。

シルバーメダルには、カリフォルニアで言語聴覚療法を営むTricia Stone-Shumakerさん作のPerfectly Poppyが選ばれました。

作品は、周りのニワトリに曲がったクチバシをからかわれたニワトリのPoppyが傷心のまま出かけた冒険の中で、色々な友人を作りながら人との違いがその人を特別にするという事に気が付いて行くというストーリーです。

作者のTricia Stone-Shumakerさんは実際にクチバシの曲がったニワトリと家族のようにくらしており、そこからこの作品の発想を得たとのことです。

ムーンビームアワードの受賞作品は英国の文学賞Rubery Awardsと比べ、よりオーソドックスな絵本らしい絵本の受賞が見られたように感じます。

近年の絵本大賞は世間で話題となっている議題がテーマの作品が多いという傾向が見受けられていますが、親から子に対する無条件の愛がテーマの作品がタイムリーな課題にとらわれず大賞を受賞した事を喜ぶ声も多く聞こえます。

コンペティションでは優秀な作品が選ばれることが本来のあるべき姿という面もございますので、必ずしも流行りや時代に合った絵本が素晴らしいという事ではありませんが、海外のコンペに挑戦する機会がある絵本作家様は、挑戦するコンペがどのような傾向か、あるいは審査員が誰かを把握する事で、ご自身がどのようなコンペへ応募すれば良いかを判断する際にとても役立つかと思います。

幸い絵本は完璧に英語を理解できなくても、タイトルやイラストのタッチで傾向を感じる事はできます。

日本から参加できる海外コンペも数多くございますのでご興味ございます作家様は一度絵本コロンブスへご相談下さいませ。